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ドイツの愛犬家と愛犬が出会う場所から
日本ではペットショップで犬を飼うことが一般的ですが、ドイツでは違います。
まずどんなに清潔な状況下であっても、
仔犬をショーウィンドウに並べる売り方は禁止されています。
もし「この犬種がほしい」という明確な目的があればその犬種のブリーダーの家へ行き、
母親と兄弟のもとで育った仔犬を買うことができます。
しかし、そのような明確な目的がなく、成犬でもよいという愛犬家たちは、
ドイツの街に点在する「ティアハイム」と呼ばれる保護施設へ足を運び犬を選びます。
ドイツの愛犬家も完璧ではないですから、
ドイツにも捨て犬やかわいそうな過去をもった犬がいることもまた事実で、
保護施設があることも当然の話です。
しかし、その犬たちを保護・飼育・譲渡する姿勢や施設は日本とは大きく違います。
保護犬と聞くとかわいそうなイメージを持ちますが、
私が足を運んだドイツ最大のベルリンのティアハイムは驚くべき広さと清潔さで、
犬たち一頭一頭に3~4畳のスペースが与えられ、
外(もちろん見学者とは隔てられているスペース)への行き来も自由入口まで用意されていましたから。
そこで過ごす犬たちは大変リラックスして、今でも幸せそうにみえるほどでした。
そして、どんな人でも、
施設がオープンしている時間帯であれば出入り自由で
どの動物も自由に見て回れる解放感がありました。
カフェもありますから、数時間いられます。
犬どころか、猫・うさぎ・鳥・爬虫類も同じ扱いで、なぜだか猿まで!
これは余談ですが。
そして当然、譲渡してから「こんな暴れん坊の犬はごめんだ」などと
理由をつけまた捨てられることが無いように、
ティアハイム内でトレーナーがトレーニングを施していました。
飼い主を求める犬たちが、愛犬家と出会い、
新たな幸せな生活を手に入れるために準備がいつでもなされている
素晴らしい場所がティアハイムです。
「自分が一人暮らしで寂しいから犬を飼った。でも一頭じゃさみしそうだからもう一頭飼った」
「そのペットショップを通るたびに気になる犬がいて、いつまでも売れないからとうとう飼ってしまった」
このように、「可愛いから買っちゃった」とは少々違い、
一見衝動的に聞こえないきっかけで犬を飼い始める飼い主さんもいらっしゃいますが、
ペットショップから引き取る際、
しつけについてペットショップの店員に数分聞いたアドバイスだけで自分なりのしつけをする(あるいはしつけをしない)方々が多いのでしょう。
日本とドイツでは、犬を飼ったあとのしつけの方法が違うから差が出るということは無く
飼い始める時の意識に差があるため、犬が家に来る前の時点で差が出るのです。
犬が本当に嫌いな人には、ドイツの素晴らしさや犬の良さをいくら語っても伝わるものではありません。
そんな犬嫌いが私の友人にいます(笑)。
でも、日本の愛犬家の意識がドイツの愛犬家のように変わって行き、
犬が嫌いな人の犬が見る目が、
ただただ「怖い!どっかいって!」というものから
「あの犬はしつけができているから大丈夫そうだ」
「最近どこへ行っても犬がおとなしいな」
…なんていう風に変わっていったら、すごいとは思いませんか?
まだまだ遠い未来でも、理想としていきたいですね。
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