外国の(特に欧米の)トレーニングは進んでいる。
学生時代からこのフレーズはさんざん聞いて来ました。
でも一体何が日本と違うから進んでいると言われているのでしょうか。
その学生時代、オーストラリアに研修旅行に行く機会もありましたが、
学校側が用意した学生用のプログラム。
日本で学んでいたトレーニングとオーストラリアのトレーニングの違いはわからず、
言ってしまえばただの海外旅行とおなじようなものでした。
しぼりだして、日本との違いや驚きをあげるとしたら、施設の大きさと、ドーべルマンの断耳・断尾(耳や尻尾が切られること)が行われていなかったことぐらいでしょうか。
つまりは外国のトレーニングが進んでいるという実感はわきませんでした。
訓練学校を卒業し、修行を積むために弟子入りをし、紆余曲折(?)を経てBandeを立ち上げました。
ひとりの訓練士としてお客様と向き合う自信はついたものの、ワンステップ上のものを…と思ったとき、
やはりまた「海外」という言葉が浮かんできて…
思い立ったら吉日。短期間、単身ドイツへ行ってきました。
なぜドイツだったかというと、
訓練に携わるようになって犬に関することなら「欧米」というくくりから
「ドイツ」ということが目や耳に入るようになったからです。
そして運よく、幼少期に住んでいたことがあるという(名ばかりの帰国子女…)ドイツとの繋がりを生かし、ホームステイしながら訓練施設を回ろうという計画に至ったのです。
北ドイツのハンブルクという街と、ドイツの首都ベルリンへ赴きました。
ドイツの空港へ降り立った瞬間から、ドイツの犬に出会えます。
空港の中を普通に飼い主さんと歩いているのです。盲導犬などの補助犬ではありませんよ?
電車はバスでも犬に出会えます。ここでもケージに犬を入れる必要はありません。
デパートやレストランでも同じです。
ドッグランに行かなくても、どこの公園へ行ってもノーリードで遊ばせることができます。
今挙げたように、まず日本とドイツでは犬が生活する上での環境に違いがあるのだとすぐにわかりました。
しかし、なぜドイツではここまで犬が人間の生活圏に溶け込めるようにできているのでしょうか。そしてなぜここまで犬が受け入れられているのでしょうか。
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